サオリ編③
少し中断して私のスタイルをお話ししますが、私は基本お触りはしません。
胸やお尻は勿論、自分から手を繋いだりもしません。
まあ、サオリは生な上に私好みの太ももなので、足には手を置いていましたが、さすったりもせず、ただ置いていただけでした。
そんな私の佇まいを優しい優しいと言っていましたね。
それだけ他の客が身体目当てなんでしょうけど。
話をサオリとのその後に戻します。
誕生日の後に数日経ってからまた店に行きました。
その頃サオリは店では(店以外では誕生日のバーでしか会っていませんが)だんだん彼女ヅラしだしました。
私の事はハニーと呼び、やたらと自分の他の客の話を聞かされました。
そんな中、唐突に耳打ちされました。
「付き合おうか」
はっきり言って、顔は可愛いし身体も好み。
あの時、今ほどの勇気を持っていれば付き合っていたでしょう。
そうです。私は断りました。
否、逃げました。
付き合おうかと言われて真っ先に浮かんだのは、2人で歩いている時に知り合いに見られたらなんと思われるだろう。
フィリピーナと付き合うなんてモテないオヤジの行き着く先だ。位に思ってしまいました。
その日は答えもごまかして、店を出て、その後ミュージックラブに行く事はありませんでした。サオリからのLINEも既読スルーしました。
それ位、まっすぐ逃げました。
本当にサオリには悪かったと思っています。
どうあれ、キチンと言葉で答えるべきでしたね。
私は何も言わず、それから1年ほど完全にサオリからバックれました。
恐らく最後に行ったのが9月だったと思いますが、クリスマスのメールもシカトしました。
あけおめメールもシカトしました。
そこでサオリからのメールも止まりました。
しかし、約1年後のクリスマスにまたメリークリスマスとLINEが来ました。
さすがに1年経ったのにわざわざ思い出してLINEくれたのにシカトするのも悪いと思い、メリークリスマスと返しました。
すると、矢継ぎ早に「急に連絡取れなくなって心配した」「ミュージックラブは摘発されて閉店した」「今はさらに電車で数駅の店に移った」等と言ってきました。
付き合う云々の話はサオリもしなかったので、私もそれには触れませんでした。
結局、たまにはお店に遊びに来てね。というLINEでサオリとのお遊びは終わりました。
と、思ったのですがね。
つづく